小さな世界の大きな事件

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 むりやりひっぱり起こして追い出すと、先生はめんどくさそうにしている。 「あ、そうそう。先生情報をまとめたいので一度昼ごはんに帰ってきてくださいね」  つけたすと、 「は~い」  と返してでかけて行った。  私は情報をもらうために警察署にきていた。しかし、 「探偵に話すことはない! 帰れ!」  と、そこまではきつくないが近いことをいわれてしまう。  いつもお世話になっているクルーガー警部も忙しくていないらしい。  しかし、ここであきらめては助手としてだめだ。私はとりあえず警察署の周りをうろちょろする。  すると、緑の毛糸帽子に茶色の髪、茶色の全身を覆うコートに、ニタニタしたいやらしい表情の男がいた。  直感的に関わってはならないと感じて慌てて通り過ぎようとするが、ガシッと腕を捕まれてしまう。 「おいおい。逃げることないだろう? ねーちゃん」 「離してください! 」 「つれないねぇ~お嬢ちゃんにいい情報を持ってるんだけどな~」  男の言葉に思わず抵抗を止めて、振り返る。 「嬢ちゃん、十年前の連続殺人事件に似た事件のことを調べているんだろぉ? とりあえず、近くのレストランではなそうや」
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