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日常茶飯事[阿修]
「あれ、阿近さん何やってるんですか」
「あ?あぁ、斑目に送る奥歯の準備をしてた所だ」
「…………空に見えるんすけど」
「これは馬鹿には見えないんだ。残念だったな、修兵」
「…阿近さん、斑目、きっと信じちゃうから止めた方がいいっすよ」
「修兵は信じないのか?」
「俺、頭イイっすから」
「自分で言うか」
「まぁね。つか、阿近さんがそんな無駄なもの造る訳ないし」
「そりゃそうだな」
「奥歯とか隠す意味ないし、もし本物だったとしても斑目には見えないから物凄く意味ない。阿近さんはそんな無駄な事しないっしょ」
「よくわかってるじゃねぇか」
「何年アンタと付き合ってると思ってんだよ」
「なるほど。愛の力か?」
「…寒っ。急に温度が下がった!!」
「良かったな、省エネになるぞ」
「省エネとか一番似合わない人が何言ってるんすか。阿近さん夏外出たらマジ溶けそうっすよね」
「溶けるか」
「あ、そっか。灰になるんすか」
「灰にもならん」
「じゃあ…」
「修兵、お前俺を何だと思ってるんだ」
「俺の恋人」
「……」
「何?」
「…いや、何でもねぇよ」
***
阿修
くだらなさ全開。
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