76人が本棚に入れています
本棚に追加
/60ページ
闇夜に沈んだ町、空座町―…
―ウオオオォォオオン―
その夜の静寂を切り裂くようにして白い仮面を着けた化け物が吠える
それは"虚"―ホロウ―と呼ばれる
魂を喰らう悪霊…
その虚に向かってビルの屋上を走る二つの人影
「でぃやあああぁぁ!!」
そのうちの片方―オレンジの髪をした青年―が裂迫の気合いと共に己が得物―身の丈程の大刀― を虚に向かって振り下ろす
―ギャアアァァ!
虚は一刀の元に切り裂かれ、消えていった…
「今ので最後か?
…ルキア」
青年はもう一つの人影―艶やかな黒髪をした少女―に問い掛ける
"ルキア"と呼ばれた少女は携帯の様なものを開き、見ながら答えた
ル「うむ、今ので終わりのようだ…
一護」
最初のコメントを投稿しよう!