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「毎回毎回休む時とか遅刻してくる時とか親に連絡してもらえって言ってるだろ?」
「だーかーらー、無理ですって」
この頃の土方先生はいつもいじょうにイライラしている感じがする
まぁ、もうすぐ3年生で受験だから出席日数とか重要なことになるんだろうけど
・・・・・・私、大学なんて行かないし
卒業したら族潰しは他の誰かにまかせてイタリアに帰ろうかな、なんて思っている
「まぁ、確かにこいつの親が海外で仕事をしているっていうことならアリか」
「・・・蓬条の親って・・・あまり見ないな」
土方先生の言葉に原田先生も「確かに」と言い腕を組みながら不思議な顔をしていた
そりゃ見たことあるはずないでしょうよ
だって私、親いないもんね
親戚ですらいない私
まぁこの際言ってしまえばこれからはいちいち怒られなくてもいいかもしれない
「なぁ、蓬条の親って海外とかにいるのか?」
「まぁ確かにそういう可能性もあるな」
土方先生はこんなにも堅苦しいのに原田先生は何でそんなにフレンドリーで話しかけてくるのだろうか
まぁ土方先生の堅苦しいことには慣れてしまったんだけど
実は一年生の時から土方先生クラス
原田先生は2年生の時からの付き合いだ
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