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「十代目?」 私はパーカーのポケットから振動にあわせてランプがチカチカと点灯している携帯をとりだす そしてディスプレイをのぞくと驚くことに『沢田綱吉』と記されてあったのだ 十代目からわざわざ私の携帯に電話が来ることなんかめったにない だから何かがあったとしか思えない ピッ 私は恐る恐る携帯を耳にあてた 「はい、柚希です。何かありましたか?」 「え?・・・あ、あぁ・・・そんなんじゃないんだけど」 「え?」 話を聞いていると、どうやら他の守護者は全員任務でいないらしく十代目が自らかけてきたらしい そんなに忙しいのなら私もイタリアに戻りましょうか、と言ったが 任務といってもほかのファミリーとの会談や会食らしいから、別に大丈夫らしい まぁ確かによく人とコミュニケーションがとれない私が会食に行っても何にも訳たたないか まぁ私の他にもたくさんいそうだけど 「・・・そうですか。」 「どうせついでに紅茶飲めるだとか思ってたんだろ?」 「あ、バレました?」 ボスは「お前の事だからそんなことだろうと思ってたた」と喉を鳴らしながら笑っていた ボスは優しすぎる 多分世界でこんなに優しいボスは他にいないだろう あ、でもキャッバローネファミリーのボスのディーノさんも優しいな でも部下がいなきゃ実力が出せない体質はディーノさんの最大の欠点だ ・
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