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石畳の橋を渡る。下は深さ五メートル以上の深い堀。それが建物を囲んでいる。
遊郭というらしい。横の大きさは普通乗用車五台から六台分。
建物に沿って長く深いと堀が続いている。
先生に聞くまで遊郭は建物を指す名前だと思っていたが、この堀で囲まれた一帯。一区間を指して遊郭というのを知った。
出来た当時というのは江戸時代に当たるのだが、この一帯には数多くの建物があったらしい。
だが、この大きな建物を除いて今は残っていない。
建物は主に先生やその教え子たちが修繕、改修して食べ物があれば今でも住める。
大きな建物が見えてきた。
建物に隠れるようにエアコンの白い室外機がみえるが、違和感はない。
ガラス張りと障子窓の窓がが混在する二階。障子は目新しく白くまぶしい。
格子状の窓を右にみながら歩き、入り口へと向かう。
入り口はガラス張り。インターフォンなんて付いていないので、大きな声で名前を呼ぶ。
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