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そう考えた春樹は、ニヤリと笑ってから口を開く。
「だが断る!」
「なっ!?」
「落ち着いてウリエル。 言ってみたかっただけでしょうから」
フィエリテの発言を聞いた春樹は、その図星を指す発言にまた苦笑した。
その後少ししてから彼は続ける。
「まぁな。 そう言う系の話は好きだし良く読んでた。 行き先は異世界。 俺に能力を渡して、その世界の危機を助けてもらうパターンだろ?」
「……大正解。 大当りですよ、春樹さん」
口にして苦笑するフィエリテを見て、彼はホッとした。
しばらくして彼女は再び口を開く。
「では何の能力が欲しいですか?」
問い掛けてきたフィエリテに春樹は手を向け、口を閉じるように言ってから尋ねる。
「待ってくれ。 お前達から見て俺ってどうだ?」
「普通だ」
ウリエルが間髪入れずにそう言うのを聞いて、彼は一瞬苦笑した後に納得した。
何故なら春樹のあちらでのあだ名はフツメンかヲタヤンだったからだ。
閑話休題。
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