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少しして、春樹は右手の指を伸ばしながら欲しい能力を口にする。
「まず火、水、風の3属性。 それと俺に見合った魔力と身体能力」
「何故全属性ではないのですか? 魔力だって無限も可能だし、身体能力も最強に出来ますよ?」
そう尋ねるフィエリテに彼が『化け物になるのは嫌だし、力に頼り切りになりそうだから』と告げれば、相手は納得したようだった。
「んじゃ次、『モノ』を作り出す能力」
「純粋な新しい生命の創造は禁止ですよ? 神の所業ですから……ゴーレムなら可能ですが」
「いや、生き物は作るつもりない」
春樹はフィエリテの言葉に即答した。
作らない理由は1つ、面倒だからだ。
「あ、それでしたら、作る能力ではなく創造属性の付加でも良いでしょうか?」
「OK。 じゃあ4つ目、寿命以外で死なない事」
「では、傷の高速再生も付加しますね」
彼女がそう言うのを聞いてさすがにおまけが凄すぎないかと彼は思ったが口には出さず、代わりに5つ目の要望をする。
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