チートに転生したようで

二十四

　それからしばらくしての事。
顔を見た事がある程度の他のグループを幾らか倒した春樹達は、開けた場所で休憩を入れる事にした。
しかし周囲への注意は怠らない。

「ギン、辺りに他の奴の魔力は？」
「人のも亜人のも無いよ。 あったとして、動植物が普通に持つ程度の量」

特訓の成果か。
春樹に問いかけられたギンは、何でもない事かのように答えた。