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「闇属性?」
ラルフが武器を構えつつ問うと、エイニスは小さく頷いた。
彼女もその手に弓を――魔武器を準備している。
そんな彼らの前に現れたのは、敵ではなかった。
「春樹!」
「――ベルにフェールじゃねぇか!」
春樹の使い魔にして生徒に擬態中の、ベルフェゴールとベルゼブブだ。
彼の知り合いとわかって皆武器をしまう。
「どうした、そんなに慌てて」
「この島、やべえ位置にある」
「やべえ位置って?」
春樹の問いにベルフェゴールが返したのは
「“異界につながる島”の真裏だ」
衝撃的な場所の名前だった。
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