二十四

8/11
4614人が本棚に入れています
本棚に追加
/186ページ
「闇属性?」  ラルフが武器を構えつつ問うと、エイニスは小さく頷いた。 彼女もその手に弓を――魔武器を準備している。 そんな彼らの前に現れたのは、敵ではなかった。 「春樹!」 「――ベルにフェールじゃねぇか!」 春樹の使い魔にして生徒に擬態中の、ベルフェゴールとベルゼブブだ。 彼の知り合いとわかって皆武器をしまう。 「どうした、そんなに慌てて」 「この島、やべえ位置にある」 「やべえ位置って?」 春樹の問いにベルフェゴールが返したのは 「“異界につながる島”の真裏だ」 衝撃的な場所の名前だった。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!