二十五

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「ならもうひとつ提案がある」  そう言うと、ベルフェゴールは何やら書かれた紙を取り出した。 渡されたそれを読んだ春樹は目を見開く。 「……これ、誰が書いた紙だ?」 「秘密。 でも、きっと春樹ならこの技を完成できる」 「ロマンしかないじゃねぇか、他の生き物に変われる『変質魔法』!」 少しして春樹は解読を開始した。 茂みに隠れたフェールのもとに、魔法を解いて本来の姿に戻ったサタンが現れる。 「……フェール、てめぇ、あの紙は」 「ああ。 あの人があの時使おうとした魔法……正確にはその改善版」 「あの人が使ったのは結局、『変質魔法』じゃなくて『転生魔法』だったけど」
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