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 少年が目を覚ますと、真っ白い部屋にいた。 否、それだと語弊がある。 部屋ではなく、真っ白い空間だった。 まだ寝転がっているので彼が今倒れ込んでる所が床なのだろうが、壁や天井との境目がない。 風は吹いておらず、何の音もない。 気持ち悪い程に静かだ。 そんな事を考えながら彼はゆっくりと起き上がり、あぐらをかく。 頭はまだぼんやりとしている。 (ここは何処だ? 何で俺はここにいる?) 「確か、俺は――」 そう呟くと、少年は目を覚ますまでの事を思い出そうとして、集中する為に目を閉じた。
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