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 少ししてデータが出たのか、受付の女性は春樹を見て口を開く。 「安宅春樹様ですね。 魔力量と属性を量りますので、こちらへどうぞ」 言ってからすぐに彼女は歩き出し、気がついた彼は慌てて後を追った。 春樹の前を行く受付の女性は、ギルドの奥の方にある扉を開けて中に入っていく。 彼がそれに続くと、目に入ったのは赤いカーペットが引かれている長い廊下だった。 しばらく歩くと受付の女性は突然立ち止まり、1つの扉を開ける。 中は、あの空間のような白い部屋だった。 まぁ、こちらは部屋なので天井や壁の境目はわかるのだが。 中に入った春樹の視界に、部屋の真ん中の黒いテーブルに置いてある2つの純度の高い水晶球が入った。 「そちらの水晶に触れてください」 言われた彼は、慌ててそれに触る。 水晶に表示された魔力量は1万5000、春樹が調べた同年代の魔力量の平均値に近い数値だ。 しかし彼は属性を忘れていた。 火・水・風・創造の全てが表示されて彼は思わず左手で顔を覆い、苦笑する。 それを見た受付の女性は思わず目を見開いた。
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