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何故なら、普通1人の人間が持つ基本属性は多くても2つ。
しかし春樹は3つに加え、神しか持たないとされる『創造』まで持っていたのだから仕方ない。
『目の前にいる少年は、一体何者だ』と思うに決まっているのである。
「……何ですか?」
「申し訳ありませんが、それはこちらの台詞です。 何故4つも属性を? ……言いたくないのなら仕方ありませんが」
彼女にそう冷たくあしらわれて、春樹は思わず顔を引き攣らせた。
今の言い方では、遠回しに『教えてほしい』と言っているようなものである。
「少しの間こちらでお待ちください、ギルドマスターを呼んで」
「あたしは元からここにいるさ?」
受付の女性の声を遮って他の女性の声が聞こえた。
扉の辺りからだった為、春樹はそちらを向く。
そこにいたのは明らかに好戦的な雰囲気の女性だった。
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