2/6
前へ
/186ページ
次へ
 その後春樹が腕輪を付けていると、フィオーレが口を開いた。 「さてと……さっきの発言やお前について、話してもらおうか?」 「え? ……あ、じゃあリリーさんも聞いてください。 後々驚きかねないですから」 武器はいつの間に片付けたのか、部屋を出ていこうとしていた手ぶらのリリーを彼はそう言って呼び止める。 彼女がフィオーレの近くまで戻って来たのを確認してから、春樹は話し始めた。 異世界で天使を助けて死んだ事。 神によって転生させてもらった事。 その時にもらった力や告げられた使命を。 「――そう簡単には信じられないです。 突飛ですし」 全てを聞き終えた後にリリーははっきりとそう言った。 その為、彼はあちらについて説明する。 「2度の世界大戦の後は60年以上巨大な戦争はあまり起きてなくて、アッロガートより科学技術が発展していて、魔法と言う物が、完全な夢物語の世界です」 と。
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4614人が本棚に入れています
本棚に追加