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 その直後、意外な言葉が彼女の口から飛び出した。 「陛下から人探しの勅を承ったのだがな、特徴がお前そっくりなんだ」 「……皇女様関連ですか?」 「あぁ、皇女様をシルバーウルフから守ってくれた黒髪黒服の棒使いに、学園での護衛を頼みたいらしい」 「俺だ……」 春樹の返事を聞いて、フィオーレは『やはりな』と口にした。 そう言う辺り彼女はどうやら彼だと予想済みだったらしい。 しかし春樹に学園に通う気はさらさらなく、彼はどうにかして断ろうと決心して口を開く。 「ここに来たのも、そのシルバーウルフを換金する為でしたから」 「なら後で隣の素材市に売りに行けば良い」 「ありがとうございます。 じゃあそっちに行ってからお城の方に向かいますね」 「そうかい。 なら城の門番に知り合いがいるから伝えておくよ」 春樹はもう一度礼を言うとそのまま訓練所を出て受付前を通り、外へ出た。
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