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「死に損ないが一人で空飛んで、車を調達する? それに乗っておさらばする為にここで待つわけか?」
「そういう事みたいだ」
ディジーは頭を抱えうろうろする。小さく悪態をついた。
「タップを信じよう。信じるしかない」
「何を信じるんだ。化け物になりかけが何をできるってんだ。とっととその辺の車で脱出できるじゃねえか」
苛々するディジーを余所に、レイはその場に座り、懐からタバコを出して吸い始める。
「ここにある車じゃダメだろう。囲まれたら終わりだ」
「それはウィルソンさんも言ってました」
エミリーが追言する。
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