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笑う女
私が小学6年のときでした。
インフルエンザにかかってしまい,熱が40度を超えていてずっと病院からもらった薬を飲み,家で寝ていました。
それでも一向に熱は下がらず,
熱が41度を超えた日でした。
目が半分しか開けられず,見える部屋全体や看病してくれてる母の顔が,熱のせいかぼやけて見えていました。
『目を閉じよう』
と思い,頭を横向きから仰向けに直したときでした。
足元の壁の天井に,アレはいました。
真っ白い顔に,目は真っ黒,口は耳まで裂けた顔だけの女が私をみで,ニタニタと笑っていました。
周りの景色はぼやけているのに,その女の顔だけは,ハッキリと見えているのです。
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