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苛立ちから無意識に剣の柄を叩くハイマンスの手は歩兵将校らしく少し日焼けしており、焼けた肌にうっすらと白い傷痕が見えるのもまた歩兵将校らしかった。
軍人の中では比較的長い金髪はヘルムに納まり、青い目は冷たく輝いていた。
ハイマンスの小隊は軽歩兵部隊、普通なら任務においても鎧を身に付けず、軍服に軍帽という出で立ちで、他の部隊から羨ましく思われるものだ。
しかし、召集をかけられ、来てみれば隣には暑苦しい軽鎧にヘルムをかぶり、革の匂いをプンプンさせた騎兵の小隊が一糸の乱れもなく整列しており、自分たちまで暑苦しくなってしまう。
それに、整列が完了し、いざ出撃となるとハイマンスの小隊だけが出撃するのだ。
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