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「聞けば生徒会長の実家は謎の襲撃者に破壊されたとか。
大変でしたねぇ、ご心労お察し致します。
そこでひとつ言うべきことが。」
そう言うと俺は生徒会長の耳元でこう呟く。
「チーズバーガーのお味は如何でしたか?お望みならまた頭に食らわせますが。」
「!!」
「それでは決勝楽しみにしてますよ?行くぞ、お前ら。」
そう言いながら俺は皆を連れて歩き出した。
憤怒の表情の生徒会長と只一人こちらを興味深げに見つめる『庶務』と書かれた腕章をつけた男子生徒を背にしながら…………。
「ユートさん、随分と容赦なかったですね。」
「…………。」
「ユート様?」
俺が無言なのを不思議に思ったのかティアラが声をかけてくる。
「……お前ら気づかなかったのか?」
「気づく?何をですか。」
「一番後ろにいた庶務。
あいつは俺以外誰にも気づかれないように呪殺系の魔法3発、ナイフを8本投げてきやがった。」
そう言う俺の手には指の間にそれぞれ二本ずつナイフが挟まれていた。
「「「「「「「「「「!!」」」」」」」」」」
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