出逢いはいつも突然に

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ティアラ=ファルシナは森の中を全速力で走っていた。 (何でこうなったんですか!) ティアラは森に最近増えつつある魔物の調査に来ただけのはずだ。 それがなぜ魔物の群れに追われているのだろう。 (確か死んでいる魔物が多くいてそのまま奥にいったらワイルドチキンの群れに遭遇してこうなっちゃったんですよね…。) ワイルドチキンとは現在ティアラが追いかけられている魔物の名前だ。 分類こそ鶏だが、体長3メートルオーバー、嘴からは牙が覗き羽は鋼のように鋭く硬い。勿論肉食。 おまけに鳴き声が「コケコッコー」とかじゃなくて「ギャグリュルルルァァア!!」とか言ってるのが20羽位追いかけてきているのだ。 普通の人なら間違いなく泣いているだろう。 「ああもう!しつこい!!消えてください!【アイスミスト】!!」 ティアラがそう唱えた瞬間ワイルドチキン達の前に霧のような微細な鋭い氷が現れワイルドチキンに向かって飛んでいった。 「ギャゲグギョギョ!?」 アイスミストに直撃したワイルドチキン達は2、3羽をのこしてほとんどが凍結させられていた。
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