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蜘蛛はいくつもの糸を張り巡らせて、
罠を仕掛けていく。
この糸に掛かった獲物は死に物狂いで
この糸から逃れようともがく。
もがく姿は滑稽に見える。
だけど、愛しい者がもがく姿を
想像すればする程、愛しさが増
していく。
嗚呼、僕の愛しい姫君よ
僕の仕掛けた罠から逃げてくれ
さもなければ、僕は君を手放せなくなるだろう。
蜘蛛より
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