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       「とは言ったものの‥ここ‥どこぉ~?」   なだらかな斜面が続く山の中、ピンヒールですでに20分は歩いた。   地図を見直すも、山の長い道をくねくね歩いたり、地図ではY字になってるのに四つ股になってたりととんでもない山道。  人影一つ見えない。   『今回の企画には彼が必要なんだ!!絶対ぜっったい落としてこい!』   「って、宇佐見さん(大先輩)言ってたけど‥これじゃあ契約どころか迷子になっちゃいますよ~~~~!!!」   木の出っ張りに座ってペットボトルのお茶を一口。   「っ‥はぁ~‥。本当にこんな山のなかに工房なんてあるのかしら‥。」      
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