一目惚れ

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木の葉が冷たい風に吹かれて、私の前を通り過ぎる。 私が歩く時に口から洩れる息が白くくもっている。 「あぁ…今日も仕事かぁ」 私はエブリスタに勤める社会人。 それから少し歩くと、私はエブリスタの会社に着いたので、身につけていたマフラーを外して会議室へと向かった。 今日は大事な会議があるんだとか。 トントンと軽くドアをノックして会議室に入る。 「失礼しまぁーーす」 私が入った時には既に私を除く全員が着席していた。 「遅いぞ!山崎!」 山崎。それは私の苗字。本名は……いゃ、言う必要もないか。 というか、そんな余裕はない。 「す、すいません!!」 私が勢いよく謝り、席についた。 周りからはクスクスという笑い声が僅かに聞こえてくる。 恥ずかしいぃー!! その赤くなった顔にさらに周りの笑い声が大きくなる。 「おぃ!会議始めるから静かにしろ!」 社長のその声に皆が一斉に静まりかえる。 息をする音が他人に聞こえそうで、思わず息を止めてしまう。 そういえば、何の会議だったっけ? 「今回の会議は、エッジスタのインタビューを誰がするか、そしてその内容を決める!」
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