一目惚れ

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「まず……誰がインタビューをするかだが、立候補者または推薦者はいるか?」 うーん。別に誰でもいいや。私は関係ないしー。 そう思い、誰か立候補しないかな。と周りを見回すと私へと視線が集まっていた。 ――え? 嫌な予感がする……。 「はい!山崎を推薦します!」 同じ部署の、名前は……なんだっけ?そいつが私を立候補してきた。 「理由は?」 ちょっと!何勝手に推薦してるのよ! 「とても人への気配りが出来ているからです」 お世辞はいいから止めなさい。 「他の者もそれで良いか?」 皆、それぞれに頷く。 「ちょっと待って下さい。」 勢いで反抗してしまった。上司への態度はしっかりしなきゃ駄目なのに。 「ん?山崎、駄目なのか?」 社長がそんなこと聞いてきたら断れないじゃない! 「い……いゃ、大丈夫です!頑張ります!」 あぁ、言ってしまった。 こうして、私のインタビューが決まった。
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