日記の始まり

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僕は、腕を擦りながら廊下を歩いていました。 僕の名前は、新選組一番組組長の沖田総司。 少し藍色がかった黒く長い髪を結いもせずにユラユラと髪が揺れています。 まだあどけなさが残るものの、まだ二十歳なんです。 雪のように白く、綺麗な肌は土方さんには負けていません。 そんな自己紹介はさておき、ようやく目的地の場所へ着いたようです。 「土方さーん!!おはようございます。朝ですよー!!」 スパーン そう言いながら、僕は土方さんの部屋の障子を左右に開きました。 綺麗に音をたてて障子は開き、朝から気分が良くなりました。 「土方さん土方さん!!起きて下さい。朝ですよ」 「うっせぇな...。もう少し寝かせろ総司」 土方さんの肩を揺さぶると、土方さんはモゾモゾと寝返りをうって、僕に背を向けました。  
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