チャラ男、呪われる

4/7
前へ
/465ページ
次へ
指を指したその先に、良太が嬉しそうに腕で大きな円を描いていた。 「…しゃー!!女ゲットォ!!」 智也達もそう言って良太と共に酒屋に入っていった。 「ううぃーー!!今日はちょっと飲みすぎちゃったよーん。」 夜も更ける頃、良太はそう言いながら一人夜道をフラフラと歩いていた。 女達と遊んでそのまま朝まで楽しもうと思ったが、女達は酒を飲み切るとさっさと帰ってしまった。 仕方なく、野郎だけでキャバクラに行き夜を楽しんだのだが、何せ彼等も大人。智也も大貴も、仕事があった。…良太も、一応ホストという職についているが、さした人気も取れないため、基本的には暇人だった。 「なーんで俺みたいなイケイケを選ばねえんだよぉ。」 なんて、ホストの客に向かって愚痴る。 「大体、あいつらだって仕事っつう仕事じゃねえ!俺の方が、全然マシだっつーの!!」 良太は智也に「そろそろ真面目に仕事を探せ」と言われたことに苛立ちを感じ、電柱に八つ当たりする。
/465ページ

最初のコメントを投稿しよう!

705人が本棚に入れています
本棚に追加