尾行

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俺は、困り果てた俺を見て笑いをこらえている様子の友人に、昨日の出来事を語った。 話終えた途端、友人は爆笑した。 「バーカ!昨日お前を脅かしたのは俺だよ! お前が家の前通ったの見かけたから後をつけたんだ。ビビらせてやろうと思ってな。そしたら予想以上の反応!曲がり角曲がったらもうお前はいなかったよ。 お前あんなに足速かったんだな」 「何だお前だったのかよ!」 俺は友人を突き飛ばした。なんだ、そういうことだったのか。ハメられた! 俺たちは笑い合った。 「ところでさ、何で学校帰りにあんな変な帽子被ってたんだ?」
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