尾行

7/7
前へ
/192ページ
次へ
友人のその言葉に俺は首を傾げた。 「は?帽子被ってたのってお前じゃん。キャップつきの帽子、被ってただろ?」 「いやいや何で夜に帽子被るんだよ。不審者じゃあるまいし……なあ……」 それ以来、会話は途切れてしまった。もちろん笑いも。 俺たちは気づいてしまったのだ。 昨夜、あの路で、俺と友人の間に俺たちの知らない誰かがいたことを……。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

257人が本棚に入れています
本棚に追加