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ミホとは高校時代の思い出話に花が咲いた。
話の途中で、アヤはあることを思いついて立ち上がった。
「そうだ!私、今朝作ったシチューがとても上手にできたんだ。もう昼だし、せっかくだから食べていきなよ」
ミホは私シチュー大好きなんだと喜んだ。
アヤはシチュー温めるからちょっと待っててとミホに言って台所へ向かう。
シチューをかき混ぜていると、居間からミホの声が聞こえてきた。
「何かすいません、せっかくの休日に……ええ、アヤちゃんの高校の同級生です」
ミホは祖母と話しているんだと思った。
「そうですそうです……部活ですか?私はバドミントンをやっていました」
祖母の声は聞こえない。でも祖母は声が小さい人だから何ら不思議に感じなかった。
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