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「ハハハ、そうなんですよホント。アヤちゃんとはよく部活の後に一緒に帰っていましたよ」
アヤはふと思った。そういえば祖母は朝から老人クラブに行っているんじゃなかったっけ?父はさっき家を出ていったし、母は妹の部活の迎えに行っていていない。まだ誰も帰ってきていないから、今家には私とミホしかいないはず……。
「ちょっと、誰と話してるの!?」
台所から飛び出してきたアヤにミホは不思議そうな顔をする。
「誰って、アヤちゃんのおじいさんだよ。今むこう行っちゃったけど」
「何言ってるの。私のおじいちゃんは二週間前に癌で亡くなっているのよ」
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