御守り

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その夜、悪夢をみた。 理不尽に殺された人々が悪霊となって俺に襲いかかってくるという夢だ。 暗闇の中、俺は必死に悪霊たちから逃げている。しかし、俺の走るスピードは驚くほど遅く、悪霊たちにじりじりと距離を詰められる。そして、捕らえられた俺は呪い殺されて彼らの一部となるのだ。 目覚めると、全身は汗ばみ、布団はくしゃくしゃになっていた。 大学へ行くが、講義中は頭がボーッとしてまるで集中できなかった。 友人たちに顔色が悪いと心配されたが、その中にあの御守りをくれた友人はいなかった。 その日の夜も同じ夢をみた。 恨みや憎しみを持った悪霊に殺される夢ーー。 次の日は幻覚を見るようになった。 教授が悪霊に見えてきて思わず叫んだ。その場にいた学生全員が訝しそうに俺を見る。 俺は寝るのが怖くなり、ずっと起きていようとしたが、睡魔に負けて眠りに落ち始めると、例の悪夢で目が覚める。
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