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全くの無反応。
私は少し違和感を覚えました。
おじいさんはまるで『だるまさんが転んだ』をしているように、頭も肩も微動だにしないのです。
不思議に思っていると、遊んでいた子供たちが私を指さしてゲラゲラ笑い始めました。
私は車内に逃げ込みました。
車は動き出します。
おじいさんは私の大声に気づいていたはずなのに何で無視したんだろう。
子供たちは私のこの都会風の服装がそんなにおかしかったんだろうか。
みんな私をのけ者にして、田舎なんて大嫌い!
父母は嗚咽混じりに本を見つめる私を不思議そうに眺めました。
流れゆく景色はやがて田園風景から見慣れた銀色の景色に変わっていきました。
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