海辺の写真

2/4
前へ
/192ページ
次へ
夏休みに仲の良い友人三人と家から五キロほど離れたビーチに遊びに行った。 猛暑の厳しい年だったので、そのビーチはいつも水着姿の人たちでごった返していた。あまりにも人が多いのでみんなで相談して、午後五時からビーチに集まることにした。 午後五時といっても真夏なのでまだ明るく、予想していたよりもかなり多くの人がまだビーチに残っていた。 人が減るのを待っていても仕方ないので、俺たちは服を脱ぎ捨てて海に飛び込んだ。 水しぶきを上げて浅瀬を泳ぎ回ったり、ビーチバレーをしたり、砂の城を作ったりしているうちにだんだんと人が減っていき、太陽も傾き始めた。 ビーチに残っているのは数人程度になり、時計を見ると既に六時半をまわっていた。 そろそろ帰ろうかという話になって、近くにいた人に頼んで海を背景に写真を撮ってもらった。そしてみんなに別れを告げて帰路についた。
/192ページ

最初のコメントを投稿しよう!

257人が本棚に入れています
本棚に追加