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この世にはヒーローとヒール、つまり正義の味方と悪役と言った者たちが存在する。
ヒーローとは一般的に超人的な力を持ち、弱者を守り、悪を懲らしめる。
と言った存在で、ヒールはその反対側の存在である。
彼等はアニメや漫画に出てくる一握りの選ばれし存在、なんかではない。
中には生まれ持った才能や家柄的に、そうした選ばれたような者はいるのだが、それはほんの一部にしか過ぎず、大半は企業や国などの組織に雇われている、言わば傭兵のようなものである。
例えばヒールが誰かに街で暴れろと命令されて、街で暴れていたとしよう。
それを防ぐ為にヒーローがまた誰かに命令されて、ヒールを懲らしめに行く。
つまり一種のビジネスである。もちろん報酬は出る。
簡単に言えば、彼等は何でも屋みたいなもので、依頼されれば、お使いから暗殺まで様々な役割りを担ってくれるのだ。
またアイドル的な要素も含んでおり、女性の正義の味方、つまりヒロインは一般人からの人気が高い。特に男性からはだ。
ヒロインが戦っている様子などをテレビ中継すれば、高視聴率は間違いないし、グッズなども沢山市場に出回っており、経済効果は高い。
しかし、これらはほんの一部の人気のあるヒーローやヒロイン、もしくはヒールに限られていて、大半はその他多勢として扱われる。
依頼内容も地味で犬の散歩や子守など。
ヒーロー業界は厳しいものなのだ。
俺が今見ていた記事に出ていたヒーローは、世間では超有名で名前は【ギガントマン】。
どう言う理屈でそうなるのか知らないが、彼は巨大化するのだ。
これは生まれ持った才能なのか知らないが、彼のようなヒーローをSランクヒーローと呼ぶ。
ヒーローに限らず、ヒールにも言えることなのだが、彼らにはランクが存在する。
上からS~Eの順で、序列化されていたのだ。
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