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そんな名前をつけてもらったののおかげかどうかは知らないけど16回目の桜の季節、そう僕が16歳のときあの僕も、両親も大好きな桜の木の場所で一人の女の子と出会ったんだ。
彼女の名前は彩(あや)といって僕と彩は春休み中に出会った。
まだ桜は咲いてはいなく蓮の花も彩られていることはなかった。
僕は16年間もこの桜と過ごしてきただけあって両親と同じくらい愛着があったからよく暇な時間を見つけては桜の場所に来て時間を潰していた。
今でも思いだせる最初に彼女、彩を見たときのこと。
その場所に入って行くには一つしか入口がなくすなわち出口もそこに限られる。僕がその通路を通るときに彼女は母親らしき人とこの場所をでていくところだった。
彼女はとても白くて、とても細く、そしてなにより綺麗だった。
けれども僕には少し疑問に思うところもあった。
この場所は少し街から外れたところにあって地元でも知っている人は知っているが普段は滅多に誰も来ない。
僕の住んでいる街はものすごく田舎で僕は同年代とその近くの年齢の人はほとんど知っている。
もういいたいことはわかるかもしれないけど僕は彼女の事は知らない。そんなことに疑問を覚えつつもやっぱり僕は子供なのかあの女の子の顔を思いだしまた会えるかどうかを考えながら家に帰った。
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