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「あの、…二宮君、好きです。付き合ってもらえませんか?」
シンとした放課後の教室。
「えっ?………」
長い沈黙。
「…ごめん。好きな人……いる」
「あ、…そ……だよね。こちらこそごめん。じゃぁ…」
異常なくらい声が震えてるのが自分でも分かる。
「あ、待って!」
駆け出そうとする私をひき止める。
「友達、……友達ってことでいいかな?」
彼が愛らしい笑顔で優しく微笑む。
「うん!よろしく」
「こちらこそよろしくね」
そう言って笑った彼の顔は少しだけ寂しそうな気がした。
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