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「ん…っ!?あっばか跡つけるな…っ!!!」
鎖骨のあたりに、所有印を、ひとつ遺す。坂下が暴れるので一旦休憩。
「いいじゃん、男除けしとかなきゃでしょ。俺のだって印つけとかなきゃ。」
「俺の、て…!よくそんな台詞言えるな…!!」
俺の印がついた坂下は。さっきまで以上に色っぽい。
乱れた呼吸。上気した頬。床に散らばる茶色の髪。首元に遺る、跡。全てが俺を、煽る。
「かわいい声、沢山聞かせてね」
そう言ってシャツのボタンに手を掛ける。その時坂下が何か言った気がするが今の俺はそれどころではない。
「…っ!」
シャツをはだけさせると、坂下は顔を逸らした。
いくつか傷跡が遺っている。
「ねぇ坂下」
「…んだよ…っ!」
「もう喧嘩、しないでよ。」
「んなこと言われても「お願い」「…、屋島?」
「俺、この傷にさえ、嫉妬する」
そう言った瞬間。坂下の身体は朱に染まっていく。
「おま、なん、なに、なに言って…!」
「俺の跡は消えるのに、他の男との跡は消えないなんてなんか嫌だ」
「…、やし、ま…」
小さく名前を読んで、驚いたかおをする坂下。俺だって驚いてるよ、こんなことに嫉妬するなんて。
「…善処、する」
拗ねたように、でも優しく笑う坂下が。
儚く今にも消えてしまいそうだったから。
そっと、そっと、抱きしめた。
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こっから先はR18いっちゃったのでこれはここでやめときます。
続きは脳内で!
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