75人が本棚に入れています
本棚に追加
「かわいいね、坂下」
そう言ってほほを撫でる屋島。
「…っ!」
いつもと雰囲気の違う屋島に戸惑う俺。どっちかといえばこいつがかわいい感じだったはずなのに今は男前に見える。(いつもイケメンだけどっ)
…はっ!まずい、もしかしなくても俺がおされてる…!
「や、屋島、ちょっと離れろ…!」
「うん?恥ずかしいの?俺はもっと近くにいたいんだけどな」
目を真っ直ぐに見て妖艶に微笑まれると動けなくなる。
「…っおま、キャラ違くねぇか」
辛うじて発した言葉はどこか上ずってしまった。
どんどん近づいてくる屋島。
なんなんだ、あの照れてたかわいい屋島は何処へ行ってしまったんだ。
ぐるぐる考えていたら間合いを詰められていたことに気がつかなかった。
「…ンぅっ…!?」
キスされていると気づくと同時に、黒曜石の様な綺麗な瞳と間近で視線がかち合う。
逃げを打とうとするも、屋島の右手に頭を、左手に腰を固定されてしまい身動きがとれない。
「…んっ…こらっやし…ぁぐっ」
屋島が息継ぎをしようとした瞬間に声をかけようとするも、逆に隙をつかれて舌がとらわれる。俺は思わず目を閉じた。
喰われるんじゃないかとおもうほど、激しく口付けられる。
最初のコメントを投稿しよう!