壊れていく世界。

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気づいたら病院のベッドの上に 私は寝ていた。 でもいつもの病室じゃないし。 私の体に… たくさんコードがついてる… 胸がずきずきといたむ… だんだんその痛みは身体中に広がっていっていて とうとうナースコールを押した。 「気がついたんですか?!」なぜだかすごく驚かれたが 看護婦さんはすぐにお医者さんをよんできて 私の身体を熱心に点検した。 鎮痛剤をもらってなんとか携帯を掴む事ができた 今日…24日? 携帯…壊れた? そんな事すら思うほど驚いた。 なぜなら 私は10日間も眠っていたからである。 パタパタと音がしてお母さんにお姉ちゃんがきて 抱きしめてくれた。 二人とも半泣きになりながら「よかったぁ…」と何度も言っていた。 こんな暖かい気持ちはいつぶりかなぁ… なんて思った。 だけど次の瞬間… お姉ちゃんはかしこまって 「聞いて…?」 お姉ちゃんはか細い手で 私の両手を優しく包み込んでくれた。 「唯…あなた病気なの…」
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