壊れていく関係

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「いた…。」 お姉ちゃんは頬にてを当ててこちらをみる。 「お姉ちゃんは…いつも私より何でもできて…綺麗で優しくて…お母さんもお父さんもお姉ちゃんのことしか愛さない! それで…それで…お姉ちゃんは私から友情や恋人をとるの!」 自然と涙が溢れる…。 「いい加減気づいてよ! 高校生で余命一年で友達がいるならお見舞いに誰かくるでしょ!? 千羽鶴とかもらったり…するはずでしょ!? 最初は仲のよかった友達もお姉ちゃんに好きなひと取られるからって離れていって、私の初恋ではじめて付き合った先輩だって結局お姉ちゃん目当てだったし? それで…よーちゃん…。 よーちゃんは唯一救ってくれた人で付き合ってたのに… お姉ちゃんが…婚約なんてするから…っ あの笑顔は私のものだったのに! それでも家族だから仕方ないと我慢してきたのに…! 余命一年と宣告された私の前でよくそんな嬉しそうに妊娠したなんて言えるわよね!」 強い憎しみをお姉ちゃんにぶつける。 「え…ぁ…っ」 お姉ちゃんは動揺で言葉も出なくなってる。
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