eternal×emerald

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勢いよく飛びついてきたでっかい犬。 体重差によろめきながらも、いつもの匂いに安心する。 『お疲れさま。ほんとに。ずっと、ちゃんと見てたから。』 「うん、うん。ありがとう、じん。」 ちらと見ると、口パクで『またね。』とぴぃが出て行く。……ごめん、うちのが。 なかなか離れないじんの背中をぽんぽんと叩く。 どっちが労われてんだよまったく。 「……とりあえず一旦離してくれるかな?まだ家じゃないしココ。」 『やだ。』 「やだって…子どもじゃないんだから。笑」 『やだ。』 「もー。誰か来ちゃうし、やんなきゃいけないことまだたくさんあんの。お願い、ね?」 やさしく問いかけると渋々離れる。 ほんと犬みたい。 「…頑張って早めに帰ってくるから、家で待っててくれる?」 『……がんばる。』 「ん。」 『でも、』 「ん?」 『一回だけちゅーさせて。』 「はぁー?」 『だって!絶対早く帰ってこねぇじゃん!待ってらんな…』 ーー ちゅっ ーー 「続きは後でな。」 『…くっそー。男前になりやがって。』 「お前は変わんねーな。」 まぁそこが好きなんだけどな。
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