誰だって嫌なことの1つや2つや3つや…

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「新庄サン…」 「なんだ」 「カノジョにフラれたぁ~」 「へぇ」 「しかも、1ヶ月もたなかったし…」 「平気だろ。お前の自己最短記録は5時間だからな」 「あー…あの時かぁ。確かカレシだったよね」 「…さぁ?どうだったか」 「理由忘れちゃったけど、新庄サンにはやっぱ話してんだねぇ~。オレ」 「…いちいち報告すんなよ」 「どうして?」 「やかましいから」 「でもさ、仕方ないじゃん」 「は?」 「話してるうちに、新庄サンがヤキモチ妬いて…振り向いてくれるかもしんないでしょ?」 「……なんだ。そのわけのわからない思考回路は」 「いーじゃ~ん!…次は、新庄サンの目に似てる子にしよ~!泣きボクロのあるつり目の子!」 「…今回は?」 「えっとね、黒髪のボーイッシュな美人さんだったよ」 「へぇー」 「ねぇ、新庄サン」 「…なんだ」 「スキだよ」 「…あっそ」 オレはお前のそういうところが、大キライだ。 *
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