第一章

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(プロローグ) 幻想郷で長きに渡り続いた、吸血鬼と妖怪の賢者との戦い……。 それは終わりを告げ、幻想郷には平和が戻り… 生き延びた吸血鬼の一人、レミリア・スカーレットもまた、我が家である紅魔館コロニーへ向けての境界内の航海を続けていた…。 誰しも、全てが幕を閉じたと…そう思っただろう。 ……しかし! 紅魔館コロニーを視野に捉えたレミリアが目にしたのは、 コロニー外壁を突き破り、流星になって幻想郷へと飛来していく、謎の巨大な影! そして、崩壊し炎上する紅魔館と、館の中に取り残されていた美鈴とフラン、 そして……咲夜が失踪した、という事実であった…! 霊夢「…もし宜しければ、えーっと…皆様方に、この弾幕ファイトをご説明させて頂きましぇ…っ ……くっ、舌噛んだ…敬語なんて使い慣れないってのよ、適当に聞き流して行きなさい。いいわね? そもそも、私が生まれるよりも遥か昔むかし、の事よ。 汚れきった幻想郷を後に、境界を隔てた新天地(宇宙)へと渡った人々や妖怪が、コロニー派閥間の抗争を避けるために…… 四年に一度、それぞれの代表選手を選び出し、幻想ファイターと称し、 戦って、 戦って、 戦い合わせ、 最後まで勝ち抜いたファイターの属する派閥が、新天地の未開拓地の主導権を手にする事が出来る―――。 それが弾幕ファイト。 何ともスポーツマンシップに溢れた戦争を作り出した事やら。 この弾幕ファイトが解散されるより以前に幻想郷の常識として広まっていた、スペルカードシステムの流れを組んでいる部分もあるわね。 意図的に名残を残したような…多分、遊びから戦いに発展した中でも、ある種の正々堂々さが求められる事から、かつてのスペルカードシステムが支持されていたからでしょうね。 でも、残された問題が、一つ。 このファイトの舞台は幻想郷…。そう、まだ彼の地に残された者達が住む、幻想郷だったのよ。 でも、今回の大会は何やら様子が少し違うみたいだけど…?」 レミリア「……そこの紅白さん? そう、貴方よ…霊夢。(バッ/投) この女に…見覚えはないかしら!?」 霊夢「ふぅん…? さて、ね。 一体、この写真がどのようなファイトの嵐を生み出すのかしらね…! それではッ! 弾幕ファイトォ、レディィィイイッッ、ゴォーーーッ!」
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