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椛「まだ言いますか…。いいでしょう、貴方の身元引受人が現れた場合は、そのままお帰ししますよ。
でもね、こればかりは言わせて貰いますよ…!
正直な話、もうウンザリしてるんです…。幻想郷で弾幕ファイト? それも、以前の弾幕ごっこのスケールでなく、周囲の流れ弾もお構い無しの戦い…この人里全体が戦場ですって?
冗談じゃありませんよっ……。
コロニーに上がった人達は、地上の事なんてお構いなしで…ほんの余興くらいにしか考えていないんですっ…!」
弾幕ファイトは、ひとたび始まると周囲に甚大な被害を与える。
また、特設地での決闘でもない限り、基本的にファイト宣言が行われる場所は自由であり、その地域に住む人々への考慮はされていないのであった。
レミリア「………」
小悪魔「お嬢様、お迎えに上がりました。これがお嬢様の分のパスポートです」
椛「……分かりました、釈放します。しかし、くれぐれもこの里に長居はなさらないよう…早々に去って下さるようお願いします」
レミリア「……ふん(ビリビリィッ!/破)」
小悪魔「あーっ、お嬢様、何を…! せっかくパスポートをお届けしたのにー…」
レミリアの元に駆け付けた小悪魔。彼女はパチュリーの命によってレミリアに付き添い、専属で旅行スケジュールの提案・カウンセラー・メカニックをこなす、全面的なサポートをするのだ。
小悪魔「お嬢様、これからどうなさるんですか?」
レミリア「決まっているわ。紅魔館の庭を無法者の好きにさせておく訳にはいかない……
それに、美鈴はどういうつもりなのか…私が直接問い詰めてやるしかないわ。
……紅魔館に乗り込むッ!」
果たして、紅魔館でレミリアを待ち受けているものとは?
そして、美鈴にどんな心境の変化が起こったか?
今、レミリアの怒りに染まった真紅の指が炸裂する!
レミリア「お前が虹色の足なら、私は真紅の指ぃ!
必殺、ヴァンピィィィーアッ、フィンガァァァ!
この指から吸血している、貴様のサイコミュ的な精神波の流れを感じるぞ…!
ヴァンピーアフィンガーとは、こういうものだ!
貴様の生態反応のデータを取りつつ、神の国への引導ゥゥを渡してくれるぅぁぁ!
……なんだっ!? 美鈴の血液の中に混じる、この不純物は…!」
そして、美鈴のこの異変は何を示すのだろうか…。
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