4度目の

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「…はぁ」 ため息混じりに息を吐きながら通学路をとぼとぼ歩く。4月ながら肌寒い春先、まだつぼみが目立つ桜並木。他に歩いている人物はあまりいなかった。 「入学初日から遅刻とは参ったな…くそ、ガイにティアのやつ、起こしてくれたってよかったろ」 赤い短髪を適当にまとめて歩く少年は時計を見る。 AM9:10 「…どうすんだよこれ」
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