“恋愛ごっこ”の甘い罠

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前回来た時は気にしていなかったけど、よくよく見ると、優磨の部屋はシンプルな家具でまとめられていて、なかなかオシャレな空間である。 しかし、なぜだか絨毯(ジュウタン)だけは、高級そうな毛で作られているセレブ風。 モコモコしていて、座り心地は最高である。 「・・・・・あ゛」 「ん?美穂、どうかした?」 セレブ風絨毯にうっとりしている私の気分をどん底に突き落とすかのように、視界の隅で見てはいけないものを見てしまった。 『恋人たちの初めてのエッチ~そんな事までしちゃうの!?』 あのAVが何食わぬ顔をしてDVDの棚に納められていたのだ。 もしかして、優磨はこれを見て夜な夜なソロ活動をしているのではないかと思うと、なんだか悲しくなった・・。 「うわ!!ちょっ、えぇ!?なんで泣くんだよっ!?」 優磨が焦った声を上げた。 気がつけば、私の頬には、無意識に流れる涙があった。
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