“恋愛ごっこ”の危機

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まさかのライバル出現に、個室の中で私はあわあわと、うろたえていた。 「でもさぁー、優磨先輩って、もう彼女いるじゃん?」 友人Aが、声を上げる。 そうだ!!そうだ!! 優磨には、私という彼女(ニセだけど・・)がいるのだ!! もっと言ってやって!!友人Aよ!! そして、ユリ!! 優磨は諦めなさい!! そう念じていると、その子・・・・ユリは、とんでもないことを口にした。 「でも~、あの二人ってなんか恋人っぽくなくない?何て言うか、ユリ的に愛し合ってる感が伝わらないんだよねぇ~」 ・・・・う゛、ユリめ、意外と鋭いな・・。 確かに、私は優磨を好きでも、優磨は私を好きというわけじゃない。 多分嫌われてはいないだろうな~なんて思える程度の存在だ。 「その気になれば、今すぐにでも奪えそうだし!」 高らかにそう宣言するユリ。
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