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そんな不毛なやり取りを無視して市長室に入ると、相変わらず高めのテンションの市長が出迎える。
「ウェルカム、十子ちゃん!」
「正しい日本語を使わんか!」
それでも、十子さんと高見は市長室のソファーに座る。
勝山が珈琲を持ってくるが、当然高見の分はない。
「備品だそうですから。」
「わあ、財政難ですかぁ?珈琲一杯出せないなんて。予算、どこかに流用しましたぁ?」
このままだと本題に入れないので、十子さんは自分の分を高見に与え、勝山にもう一杯頼んだ。
「うわあ!十子さんが飲むはずだった珈琲だぁ!写真に撮っていいですかぁ?」
飲むはずだったが、手も口もつけていない珈琲に狂喜する高見。
変態だ。
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