新たな依頼

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「面白い!ならば勝負してもらおうか!」 十子さんの挑発に、まんまと乗ってくる三兄弟。 やはりアホがつくだけのことはある。 単純だ。 「よかろう。私が勝てば勤務中の柔道の練習を止めてセンター職員の職務に専念してもらう。私が負けたら、これまで通り練習三昧だ。いいな?」 三人に否やがあるはずがない。 「ようし!さっさと勝負するぞ!」 早速一番小柄な大東が進み出た。 だが、ここで十子さんは彼らの単純な思考を裏切った。 「誰も今すぐとは言っていないだろう。」 確かに言ってはいない。 今すぐじゃないとも言ってはいないが。
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